
MISSION
安全な水と食料を取り戻す
環境に存在する生物の生理機能を利用したMPs除去槽の開発
マイクロプラスチック除去

マイクロプラスチック(MP)とは?
マイクロプラスチックとは、5mm以下のプラスチック片であり、大きなプラスチックゴミから分解して生じます。
マイクロプラスチックは海洋中に存在する重金属や残留性有機汚染物質(POPs)のような有害物質を吸着・濃縮することから、生態系への悪影響が懸念されています。
2015年時点では海洋にあるプラスチックは172万個/㎢となっており、2050年では魚と同量のプラスチックゴミが出ると言われています。

温室効果ガスの排出

誤飲による生態系への影響

美観・景観が損なわれる

MPに吸着する化学物質による生態系や人体への影響

漁業への影響

船舶航行への障害
技術詳細
微細藻類によるMP除去技術【特許取得技術】
藻類とは
酸素発生型光合成を行う生物のうち、コケ植物、シダ植物、種子植物を除いた生物の総称です。
様々な藻類でマイクロプラスチックに吸着するか実験したところ、微細藻類が可能であると確認されました。
微細藻類のMP吸着能力
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MP除去だけでなく、微細藻類の成長・増殖に伴うアンモニア態窒素・硝酸態窒素や有機リンの除去による水質浄化
CO2固定や残差を炭化することで得られるエネルギー化も
微細藻類によるMP回収処理

珪藻・藍藻・過鞭毛藻などを含む多数の藻類において、7,000 cells/mlに調節した培養液にMP被処理水を混和後、1日静置した状態でMP回収率が10~40%に及ぶことを確認
混濁等で回収率は最大90%に

MP除去技術を用いた取り組み
水質浄化
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海洋プラスチックごみからクリーンな水・エネルギー・食料を
<環境浄化に寄与する微細藻類の特性>
- MPの吸着→MP除去して水の浄化に
- 代謝産物としてオイルを生産→藻類バイオマス燃料に
- 有機物の分解能力がある
- 微細藻類を生育させる過程で、微細藻類の光合成能によって大気中の二酸化炭素をどうかすることでブルーカーボンを増加させる
また、二酸化炭素の削減を同時に行うことができる
(同面積の森林の10倍の二酸化炭素固定能力を持つというデータもある) - 余剰藻類は魚の飼料としての利用も可能
➡将来的には水処理施設への導入
陸上養殖

陸のオーガニック農産物に相当する
Non-microplastic seafood, Safe and secure seafood
をMP処理槽完備の陸上養殖で
<現在の養殖事業の問題点>
- 国内に流通している国産の魚介類の大半はMPに汚染されている
- MP汚染水で飼育された稚魚は成長が遅くなるという報告があり、生育させるための給餌飼料の増加による利息の低下などが問題
➡人口孵化から稚魚の成育を行う完全養殖の場にMP除去槽を導入