Novelgen
微細藻類の力を最大化して下記の地球課題を解決するソリューション=グリーントランスフォーメーション (GX) 技術を提供します。
地球温暖化問題
水浄化問題
マイクロプラスチック問題
地球温暖化問題
地球温暖化により、異常気象・自然災害・海面上昇・食糧不足などの問題が不可逆的に発生しています。EV化・再生可能エネルギーなどでの削減に加え、二酸化炭素固定で、カーボンニュートラルを達成していくことが必要です。
水浄化問題
人類の70%が安全な水にアクセスできない。干魃などの影響は食料問題にも発展しています。事業者が再利用水・水源涵養などの取り組みを拡大することで、ウォーターニュートラルを達成できます。
マイクロプラスチック問題
海洋プラごみ、河川流出などで増加の一途を辿る。稚魚などへの致死的影響のほかに、残留性有機汚染物質の吸着でヒトへの健康被害も報告されています。現状有効策はないが、欧米で排出規制の機運が高まっています。
Purpose
生物の力で地球と共生する新世代の社会を構築
微細藻類の力を最大化する微細藻類による二酸化炭素吸収・固定および水浄化・マイクロプラスチック除去技術として、Algal Bloom Capture技術を開発しています。
Novelgenは大学発研究開発スタートアップで、遺伝子工学・微生物微細藻類学・ゲノム生物学のエキスパートによる生物機能の向上と最適化により、高度な微細藻類関連技術あるいは水生生物の環境適応能力の向上の研究開発を行っています。
Solution
Algal Bloom Capture
微細藻類の力を最大化する微細藻類による二酸化炭素吸収・固定 / 水浄化・マイクロプラスチック除去技術として、Algal Bloom Capture技術を開発しています。赤潮発生に関わる分子メカニズムの解明研究を行なっていたことを活かして、自然界における微細藻類増殖プロセスを人工的に発生・維持させる技術の開発を行なっています。
Novelgenは大学発研究開発スタートアップであり、遺伝子工学・微生物微細藻類学・ゲノム生物学のエキスパートによる生物機能の向上と最適化により、より高度な微細藻類関連技術の開発を行います。これらの技術は多数の出願特許・知財により保護されております。
CO2吸収・固定
光合成微生物である微細藻類は、最大数時間ごとに分裂増殖をする能力を持ち、光合成により大気中の二酸化炭素を水経由で吸収することができます。その二酸化炭素吸収量は、グリーンカーボンの代表格であるスギや、ブルーカーボンとして着目されるコンブ・ワカメなどより桁違いのぱあフォーマンスを示します。
水浄化
微細藻類は増殖過程において、栄養素として水中の窒素・リン・カリウム・重金属等ミネラルを吸収します。水処理における微生物処理を代替することが可能で、微生物処理における曝気コストを大幅に削減することができる上、二酸化炭素吸収・固定という付加価値をつけることが可能です。
マイクロプラスチック除去
微細藻類は種類によって、分泌粘質物や糸状群体構造などにより、最大90%のマイクロプラスチックを吸着・除去することが可能です。大型のマイクロプラスチックは膜濾過・フィルター技術で除去可能ですが、小さなマイクロプラスチックやナノプラスチックにも適応可能な点が特徴です。
Application
産業GX
Algal Bloom Captureでは、空気中の二酸化炭素を吸収し固定することによる炭素循環、水中における窒素・リン酸・ミネラル他を吸収しマイクロプラスチックなどの強雑物を除去することによる水循環を達成することができます。この技術をさまざまな産業に導入しグリーントランスフォーメーション達成することに貢献します。
水産GX
食料危機・食料安全保障の観点から、水産養殖は非常にホットな領域です。Algal Bloom Capture技術は、水産物生産の大きな課題のアンモニア処理を飼料生産に置き換える革新的技術です。
工場GX
欧米ではすでに、日本でも2026年以降炭素税が導入されます。Algal Bloom Capture技術は、工場の排水処理を二酸化炭素固定プロセスに変換し、マイクロプラなども除去できます。
下水処理GX
下水処理は安全な水を作るなくてはならないインフラです。現在、曝気槽では多くの電力が使われながら嫌気性バクテリアの浄化能力に頼っています。ここを光合成微生物に置き換えることでCO2固定工場に転換できます。
回収藻類の資源転換
二酸化炭素吸収と水浄化という価値に加え資源転換として、飼料・肥料、バイオ炭によるクレジット化、エネルギーペレットといった付加価値を産み出します
Additional Product
更なる生物機能の利用
生物は長い進化の過程において、ヒトの持たないさまざまな高機能遺伝子を獲得しています。そのような生物機能探索のサービス・新規未利用機能を持つ製品の開発を行っています。
新規有用遺伝子探索技術
新しい有用機能遺伝子の探索を行う技術です。これまでさまざまな機能遺伝子が解析されデータベースに登録されてきましたが、データベースに未登録の遺伝子は探索することができません。全ての機能遺伝子は、類縁遺伝子の集合として遺伝子ファミリーを形成することに着目し、見つけたい機能遺伝子に多少近い遺伝子を網羅的に収集したのち、ミスマッチを許容しながら新規有用遺伝子を釣り上げるプローブを設計します。この時のプローブ設計には、進化的に保存された機能ドメインなどの領域を当てます。この手法により、生体サンプルや環境中サンプルから有用遺伝子の相同遺伝子を効率的に捜索することが可能になります。
Novel Glue ~ 新規高機能接着タンパク質
現在普及している医療接着剤は縫合手術や止血処理に用いられています。予後もよく二次感染を防ぐことが可能ですが、「同意書が必要である」・「水環境での接着性能に難あり」という問題点がありました。そこで、同意書不要で水環境接着能力に秀でた接着剤を目指した、軟体動物由来の接着剤「Novel Glue」の開発を行なっています。
現在、大腸菌に組換え接着タンパク質を合成させることが可能になり、競合製品の16倍以上の接着強度を示す医療用接着剤候補の作成に成功しています。ラボスケールにおいて、生体安全性の確認の結果問題ないことも実証されています。現在は、接着性能だけでなく、創傷治癒効果のある高機能接着剤を目指しています。
医療用の接着剤としてのみならず、細胞培養用足場材として、他にもさまざまな用途用接着剤として開発を進めています。
小倉淳
CEO, Ph.D.
経営及び研究開発を牽引
長浜バイオ大学教授 兼任
東大農学部(遺伝子工学)、東大大学院農学生命科学研究科(微生物微細藻類)、総合研究大学院大学(ゲノム生物学)修了
博士(理学)
工藤幸一
CSO, 弁理士
経営事業開発、法務・知財
食品・製薬・化学メーカーで研究開発・知財業務、コンサルティングファームで事業戦略を担当
東北大学大学院農学研究科, University of Washington, School of Law LLM修了
シニアフェロー
Ph.D. 7名
微細藻類、細胞生物学、分析化学、バイオイフォマティクス、などさまざまな分野のPh.D.を持つ研究スタッフ
フェロー
9名
さまざまな研究に従事してきたテクニカルサポートスタッフ
技術顧問
3名
研究コーディネート、エンジニアリング、プロジェクトマネジメントなどのサポートする専門家集団